日本語教師の役割
日本語教師は学校で外国人に日本の文化や歴史を教えます。
就職先では日本国内の習慣や生徒の悩み相談に乗ります。
しかし単に生徒に日本語や習慣を教えるだけではなく、次の4つの役割も担っています。
①生徒に対する役割
②校内の連携という役割
③家庭と生徒をつなぐ役割
④外部機関・地域と連携する役割
①生徒に対する役割
生徒に対する役割とは、学習面や学校での生活面における生徒の様子を把握しサポートすることです。
学級委員とも情報交換をし問題を抱えている生徒ヘの対応や方針について相談をします。
②校内の連携・共有
それぞれの担当クラスの情報を校内で連携・共有し、よりよい解決策をはかることで、学校全体の経験をデーターベースに蓄積していく役割があります。
③生徒の家庭との理解を深める
生徒の保護者や家族ともコミュニケーションをとる役割があります。生徒の状況を伝えたり、学校での様子を報告したり、学校教育システムと保護者が持つ学校の概念や教育観・世界観の違いを話し合い、すり合わせをしたりします。
④外部機関・地域との連携・共通
各都道府県の連絡窓口は教育委員会の管理職ですが、外国人児童生徒の教育に関しては、各行政の学校の経験者が少ないため、日本人教師がその役割を果たします。例えば、外国人児童生徒に対して、どのような日本語指導が必要なのかの判断や日本語指導の終了時期の判断を日本語教師が行います。
日本語教師の就職先
日本語教師の就職先は、日本語学校、小学校、中学校、高等学校、大学など教育機関や日本語研究の教育機関、ボランティアなどです。
基本的に非常勤講師として働くことも少なくありません。非常勤講師の場合コマ数で働くことになります。
日本語教師の平均年収
■非常勤の場合……日給は8,000円、それを週5日働いたとしたら月収は約16万円と年収にすると200万円弱です。
■常勤の場合……年収は300~400万円程度。
資格取得方法
2017年以前は日本語教師になるには、特別な資格は必要ありませんでしたが現在では、以下の3つの項目を持っている必要があります。
- 大学院または大学で、日本語教育を専攻していた
- 日本語教育の学位取得済み、さらに420時間以上の日本語教師養成講座を修了している
- 日本語教育能力試験にパスしている
学位が無かったり、高卒だったりする人は、学位を取得するか、大学で日本語教員課程を履修し資格を取得する必要があります。
日本語教師の資格取得は専門の学校に通いましょう。
日本語教師について紹介してきました。生徒の成長や海外で働けるチャンスとしても日本語教師になる魅力ある仕事です。